
【顎関節症】口が開かない症状で来院された女性(40代/会社員)の改善事例を紹介します。
主訴(来院時の症状)
口が開かないとのお悩みでご来院されました。
開く大きさは2横指(指2本分)くらいの大きさでした。
1ヶ月前に固いものを食べた時に顎の痛みがあり、口を開くと痛みが出るため開くのを極力控えていたら口が開かなくなった。
来院に至るまでの経緯
1ヶ月前にナッツを食べていた時に顎に痛みを感じるようになった。
それから口を開くと顎に痛みを感じるため開かないようにしていた。
そうすると口が開かなくなったので、口腔外科に受診して診てもらったところ、
「顎関節症」と診断されたとのことです。
口腔外科でステロイド注射、顎のストレッチや運動療法を何度か受けたが、
効果を感じれるのは受診した日だけで、次の日からまた開かなくなるというのを
繰り返していたとのことです。
検査と所見
初回検査結果は以下のとおりです。
- 右の顎に開口時痛みあり
- 開口時に顎が右側に偏る
- 左右の咀嚼筋(咬筋、側頭筋)が硬い
- 開口幅は2横指
- 他動的に顎は自動動作より開口する
- 首の上下動作角度、上下(伸展、屈曲)それぞれ約10度
- 首の左右動作(側屈) 右20度、左10度
- 首の回旋動作 右50度 左30度
顎、首それぞれに可動域制限がある。巻き肩型の猫背の状態で肩甲骨の動作の左右差もあった。
肩甲骨、骨盤の角度によって顎、首の可動域が変化したため、治療方針としては肩甲骨、骨盤のアライメント改善を行いつつ顎関節の動作改善に取り組む
施術内容と経過
1〜2週目
頸部、肩甲骨の可動域改善に取り組む。
骨盤、背骨、鎖骨、肩甲骨の左右差を小さくする整体をメインにアプローチする。
頸部の可動域改善後に顎周囲の筋肉のリリース実施。
就寝時にはマウスピースを使用していただき、噛み締め対策を行なっていただきました。
2週目には開口時の痛みが和らぐ感覚を実感していただいてます。
3〜4週目
頸部、肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性が高まり、可動域が広がる。
それとともに顎関節の開口角度も3横指入るくらいまで改善する。
5〜8週目
無理なく3横指分開口できるくらいまで改善。
頸部、肩甲骨周囲、の施術メイン。
開口動作に不安感がなくなったため、今回の症状の治療を終了。
現在月1回ペースでご通院中
ご本人からのメッセージ
一時はどうなるかと思いましたが、無事顎が開くようになって安心しました。食事も楽しめるようになり、また友達と食事に行ってもストレスはなさそうです。
治療は丁寧に体のことを教えていただけるので安心できました。
担当者からのコメント
顎関節症は普段の姿勢と日常生活での対策が必要不可欠です。
今まで無意識で行なっていた顎に負担のかかる動作(うつ伏せで肘をついて手に顎を乗せるなど)を意識的に止める努力をしていただけたことも順調に顎の状態が変わった要因になります。今後も普段からいい姿勢を心がけてくださいね。
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