
病院で胸郭出口症候群と診断されて来院された女性(40代/会社員)の改善事例を紹介します。
主訴(来院時の症状)
肩か手にかけてしびれと痛みがあり、マウスを握れなくて困っている。
以前から肩こりがひどかった。首を左右に動かすのも硬くてやりにくく感じていた。
来院される1週間前から、肩から手にかけてしびれを感じていて、数日前からマウスが持てないくらいしびれと痛みを感じるようになった。
病院に行ったら胸郭出口症候群と診断されて痛み止めの処方をしてもらった。
痛み止めが効いている時は普通に動かせるが、痛み止めが切れてくるとしびれと痛みがぶり返してくる。
とりあえず痛み止めを飲まなくても腕を動かせるようになりたい。
来院に至るまでの経緯
しびれと痛みがひどくなったため整形外科を受診する。
病院では鎖骨のあたりが狭くなっているという説明を受け、「胸郭出口症候群」という診断を受けた。
痛み止めの処方はしてもらい、数日様子をみてくださいと言われ、数日様子をみたが症状の緩和がみられなかったため、
インターネットで検索してHPを確認し、当院にご予約をいただきました。
検査と所見
初回検査結果は以下のとおりです。
- アドソンテスト陽性 (胸郭出口症候群の評価をするためのテスト)
- 肋鎖間隙に圧を加えることでしびれ増幅
- 斜角筋、小胸筋へ圧加えるが症状に変化なし
- 頸部の上下左右の可動域 屈曲50° 伸展10° 右20° 左40°
- 肩の可動域 屈曲 右30° 左120° 伸展左右30° 外転 右20° 左90°
施術内容と経過
1〜2週目
仰臥位で施術。この状態で右肩下にバスタオルを入れ実施。
頸部、鎖骨、肋骨、肩甲骨周囲の筋肉を緩める。
小胸筋、上腕二頭筋、上腕筋など上腕屈曲作用につながる筋肉のリリース。
横隔膜、大腰筋、腰方形筋をリリースし、肋骨、骨盤の動作改善を行う。
上位頸椎の牽引を実施
全体的に可動域が制限されており、少しの動作でも痛みがあったため慎重に施術を行う。
初回施術後、肩首周囲の力が抜けることを感じるが2日後には痛みが再発する。
2回、3回と継続いただき、2週間後に5日ほど日中の痛みがない状態を継続できるようになった。
3〜4週目
日中の痛みの症状は落ち着き、就寝時に痛みが出るため、病院で処方された痛み止めを飲んで対応をいただきました。
肩の可動域の回復が見られましたが、鎖骨周囲の筋肉の緊張は一進一退で大きな変化がみられなかったため、肋骨周囲、肩甲骨の動作に関わる筋肉、
横隔膜へのアプローチを増やして対応する。
肋骨、肩甲骨周囲の筋肉が緩むにつれて鎖骨周囲の筋肉の変化も大きくなり、施術効果も持続するようになる。
ご本人からは日中動作はほぼ問題がなくなったので就寝時の疼くような痛みと痺れをなんとかしてほしいとの要望をいただきました。
日中は交感神経優位になっているため痛みは感じにくいが、夜間は副交感神経優位になるため痛みがぶり返している様子。
より深い位置の神経に近い筋肉を緩める段階に入る。
5〜8週目
日中の動作はほぼ問題ない状態になる。肩の可動域も屈曲右120°、左180°、外転右90°、左110°まで回復する。
ただ、右肩の動作はまだぎこちなく、屈曲外転の90°以上の角度を出そうとすると肩の奥の方で筋肉の緊張がある。
側臥位での施術で肩甲骨の前後へアプローチする。肋骨、頸部、腰部との動作のつながりを作る施術を増やす。
頸部、肩甲骨、腰部、骨盤の動きの連動が回復するにつれ、夜間の痛みも和らいできた様子。
7週目ごろには夜間の痛み止めも飲まなくてもいい状態に回復する。
9〜16週
日中、夜間ともに痛みがない状態が継続する。
お仕事でのストレスで頸部、肩周囲の緊張を感じられているため、整体治療を継続する。
上位頸椎、胸椎部、腰部、骨盤の動作連動を促す。
眼精疲労からくる頸部のリリースがお気に入りの様子で、上位頸椎のリリース後、視界が良くなることをとても喜んでいただきました。
16週〜現在
12週を超えたあたりで、症状が再発がないことを確認できたので、今回の症状に対しての治療終了をお伝えしました。
ご本人としては仕事で首肩のこり、眼精疲労は今後もあるため継続して通院したいという要望だったので、月1回での通院を提案。
毎月の経過観察とメンテナンス、ご自身へのご褒美として現在も通院中です。
ご本人からのメッセージ
肩から手の痛みがつらくなり、病院へ行き、薬でどうにかなると思ってましたが、変化がなく、悪化する一方でした。
マウスを握れなくなった時は不安でした。こちらに初回来て、丁寧に症状を診ていただき、不安だった気持ちが少し楽になったのを感じました。
最初の方は変化が小さくまだ痛みが残りましたが、徐々に、確実に自分の体が良くなっているのを感じたので不安な気持ちはなくなってきました。
首の施術がとても気持ちよく今も通わせてもらってます。
私と同じ症状の方はもちろんですが、他の症状の方でお困りの方におすすめです。
担当者からのコメント
初回来院時、首肩の周りが硬く、大きな変化を出せませんでしたが、施術範囲が広くなっていくごとに体の変化を感じやすくなってこられたのではと思います。
デスクワークで目と首にストレスを受け続けたことで今回のような体の状態になったと推察されます。
お仕事が忙しくなるとご自身のことが後回しになってしまうため、ご自身の身体を大事にするお時間をとっていただくことが今後再発防止になると思います。
今後も来院いただいた治療の時間がいい時間になるようにしますね。
これからもよろしくお願いします。
胸郭出口症候群でお悩みなら
胸郭出口症候群の治療 もし、あなたが胸郭出口症候群の症状でお悩みなら? 病院で胸郭出口症候群と言われたが、お薬をもらっただけ 安静にしていても痺れが増えてきたので根本的に改善したい 寝るのが辛くて、仕事に支 …
治療を受けてみたい!と思った方は今すぐご予約ください
【完全予約制】
今すぐ予約する
きっと整体院
大阪市浪速区元町1ー2ー17
フクダ不動産NAMBAビル 7階
06-6556-9633