
こんにちは。
難波にあるきっと整体院の高原です。
へバーデン結節は、手指の関節の腫れ・痛み・しびれ・変形が第一関節(DIP関節)に起こる原因不明の疾患で、第二関節(PIP関節)に起こることを「ブシャール結節」といいます。
結節とは骨のコブのことで、手指の関節が腫れて痛むだけでなく、粘液嚢腫(ミューカスシスト)と呼ばれる水ぶくれが現れることもあります。
症状には個人差がありますが、関節軟骨の摩耗や関節の隙間が狭くなり徐々に骨が変形していきます。
主な症状として、
・指先に力が入りにくい
(包丁で硬いものが切れない、容器のふたが開けられない、つまみにくい)
・DIP関節の痛み
(ピリピリやチクチクする、強く握れない、ぶつけたときに激痛が走る)
・DIP関節の動きが悪い(特に伸ばす方)
・DIP関節が赤い、腫れている
・DIP関節が変形している、グラグラ動く
などがあります。
原因は、現時点では不明ですが、発症が更年期の女性に多く、また利き手以外の手指にも症状が現れることから、女性ホルモンが関与している可能性が考えられています。
ヘバーデン結節、ブシャール結節以外にも更年期に起こりやすい手指の疾患として、ばね指・ドケルバン病などの腱鞘炎、手根管症候群、母指CM関節症があげられます。
更年期のみならず女性ホルモンの大きな変動(減少)が起こる産後・授乳期にも、同様に手指に痛みやしびれ、こわばりが起こることが報告されています。
遺伝性は証明されておりませんが、母娘、姉妹間で高率に認められています。
しかしながら、関節リウマチなどの膠原病とは異なる病態です。